十字では無い十字石の双晶における備忘録
その際に大きな勘違いをしたので、備忘録として残しておく。
一般的な十字石の結晶形態を下図に示す。
これは、dana 6th p559の結晶図で、今回入手したマダガスカル産の双晶は、
Fig4かFig5だろうと考えていた。

そして、入手したマダガスカル産の結晶は、こんな感じであった。

今回入手したマダガスカル産の結晶形態を調べていると、貫入双晶の測角方法をちゃんと
理解していない事に気付いた。
もちろん、単晶の測角は数えきれないくらいやり、接触双晶もそれなりにやったので、
問題無いのだが、貫入双晶はやって来なかった。
(結晶プログラムも、貫入双晶では全部の角度が90°で出てしまう)
これは、貫入双晶ではdanaの図のFig3、4の様に、90°や60°が見ただけで判別可能
の為、必要では無かった為だと思う。
だが、Fig5の様に、斜めっている貫入双晶はどう測れば良いのだろうか?
間違った測角方法は無限にあるので、ここでは正解だけを備忘録として示す事にする。
その前に、まず、単晶の場合の測角方法を示しておこう。

測角とは、面の法線(赤線)同志の角度を測るのだが、結晶の中心部に分度器を当てられないので、
図の外角を測定する。(4角形の内角の和=360°、面の法線は面と90°から自明)
しかし、双晶の場合の面角はどうしたら良いであろうか?
特に、danaの図のFig5の場合は?・・・・今回、見付けた、方法を簡単に以下に示す。

m(110)とm(-1-10)面は図左の様に大きく晶出していて測りやすく、その面角は50°247′≒50°であった。
なお、双晶の場合は図の様に凹面が現れるので、法線の交点は結晶外にあって、図右の様になる。
その外角=130°がm(110)とm(-1-10)の成す凹面の角度だが、今回は、この凹面角度を直接測る。
結晶模型図と実物の結晶の凹面角度を測ると約130°であった。
つまり、マダガスカル産の十字に見えない十字石双晶は、danaの図のFig5と同じタイプの双晶と推察された。
ちなみに、単晶では凸面しか現れない。これは覚えておくべき特徴である。
<2/27 PM追加>
ここまでは、説明の簡単化のために、結論だけを記述したが、これに至るまでに結晶プログラムについて、
以下の改造を行った。何時ものように、一歩一歩、地道な改良が必要だった。
①貫入双晶の面角計算をサポート(左は単晶にz{232}を追加してczの面角を計算、右は貫入双晶の面角計算)

②結晶図の改良(左の緑色は貫入される結晶で面情報は緑色の物、右の白色は貫入する結晶とその面情報だけ描画)

以上により、m(110)とm(-1-10)の成す凹面の角度を測れば良いと判った。
Windows11での動作確認
その前に回復ドライブを作ったので、結構時間が掛かりましたが、
アップグレード自体はサクサク進みました。

気になっていた、デジタル鉱物検索や結晶プログラムは問題無く動作しました。
また、開発環境のVS2019も、ちょこっとだけ動かしましたが、OKみたいです。
Windows11の細かな操作は、まだ良く使っていないので、良く判らないです。
最初のOS起動は従来より時間が掛かかったけど、2回目以降は異常に早いです。
そこだけは好印象でした。
なお、デジタル鉱物検索や結晶プログラムの起動や動作は変わりません。
WORD、EXCEL、MDBを使ったSQLも問題なさそうで安心しました。
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デジタル鉱物検索 更新中です(その17)
先日WebUpしたデジタル鉱物検索のinstall.msiのVerが、古い4.30のままでした。
先程(2/12 18:30頃)、Ver4.34に更新しました。
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先日の更新機能を確認中にバグを見付けたので、最新版(Ver4.34)を急遽公開しました。
なお、Ver4.32は前回ブログで紹介した「基準値以上の比重に色を付ける機能追加他」で、
Ver4.34は「検索画面の幅を拡張、小バグ修正他」です。
比重が基準値(任意に指定)以上の鉱物に色付けですが、
機能の初期値は、色付けオン、基準値=3になっています。
なので、花崗岩より重い鉱物の比重項目に薄緑色が付きます。
設定画面は、色々考えて以下となりました。

あと、前回ブログの以下画面ですが、これはIMA承認の全鉱物の情報です。これを見ると以下が判ります。
・ガラス光沢が多い
・硬度=4以下が約半分
・比重も4以下が約半分(3以下は約1/3、3以上は約半分)
・条痕色=白が多くて黒灰白が約半分
・外観色=黒灰白が半分近い
ちなみに、円グラフ内の数字の合計は、母集団5703より多くなります。
これは、1つの鉱物が複数の色等の属性を持っている為です。

デジタル鉱物検索 更新中です(その16)
その後も、デジタル鉱物検索を更新中です。
最近の変更ネタとして、「花崗岩は軽いのでプレート上で浮いている」というのがある。
これは、NHKの番組内での発言だったのだが、花崗岩(石英+長石+雲母)って軽いんだ・・・
という新たな見識が新鮮だった。
鉱物DBで花崗岩の成分である鉱物の比重は、石英:2.647 - 2.65、正長石:2.55 - 2.63、
黒雲母:2.7 - 3.4だったが、Webmineralには黒雲母の比重の平均値は3.09とあるので、
まあ比重3未満(2.xx)を軽いとしよう。
という事で、とりあえず基準となる比重以上の鉱物の比重について色付けする機能を追加した。
また、この色付けのオン・オフ、基準値のセット、これらを記憶して次回の起動時に復元する機能
等を追加した。「比重の色付け」機能の追加は、以下の図の様な感じになった。

ここまでくると、「花崗岩は軽い」というのは関係なくて、比重の基準値は、可変にすることにした。
例えば、比重の基準値=4以上で色付けすると、上図のように結構少なかった。
何故だろうと思って、IMA承認のみで検索して「分析グラフ」の比重の円グラフを見ると、
比重の基準値=4以上では、比重=~1、~2、~3、~4とデータ無しには色が付かないので、
比重に色が付くのは全体の約1/3になる為であろう。
また、比重の基準値=3以上にすると、円グラフの比重=~4が追加されるので、
全体の約1/2になりそう。

この機能の応用の仕方としては、例えば比重の基準値=3以上の場合は、花崗岩の重さを思い出しながら、
検索結果の比重に色が付いてるのは、それより重いんだ・・・的な感じであろうか(笑)
デジタル鉱物検索 更新中です(その15)

この処理は、大変そうに見えて、Panel4上に配置した鉱物情報を以下の1行目でコピーして、
2行目で貼り付ければ良いので、楽勝・・・と思ったのだが・・・
Panel4.DrawToBitmap(bmp, New Rectangle(0, 0, Panel4.Size.Width, Panel4.Size.Height))
PictureBox1.Image = bmp
何故か、RichTextboxで表示している化学式だけコピーできなかった。仕様らしい。
半日試行錯誤して、以下でbmpにRichTextBoxの情報を上書きすることで、何とか実現できた。
bmp.CopyFromScreen(RichTextBox1.PointToScreen(Point.Empty), New Point(RichTextBox1.Location.X, RichTextBox1.Location.Y), RichTextBox1.Size)
仕様と言うより、単なるサボリなんだろうな。
やれやれ・・・